💼 広告代理店で働くキャリアのリアルとは?
はじめまして。広告業界で6年間計2社、テレアポから広告運用、そして営業まで幅広く経験してきたトーンです。現在は広告業界で、主に総合代理店向けの営業と広告主様向き合いの営業を担当しています。
広告業の仕事は、一見華やかに見えることもありますが、実際には泥臭い努力や厳しい現実を叩きつけられる世界です。私自身、さまざまな業務を経験する中で、多くの学びや気づきを得てきました。
この記事では、私が経験してきた2社(小規模代理店〜大手代理店)のキャリア体験を中心に、これから広告業界で働く方や、転職を検討している方に向けて、実践的なアドバイスをまとめています。成功談だけでなく、失敗や葛藤も正直にお伝えすることで、「自分にもできそう」と感じてもらえたら嬉しいです。この記事は、私が実際に経験した会社の情報に基づき執筆します。偏った情報ではありませんのでご安心ください。
特に20代で広告代理店勤務の方、これから業界に挑戦しようと考えている方には、キャリア選択の参考になる情報を提供できたらと思います。
🏢 1社目:小規模代理店でのテレアポ&運用経験
私のキャリアは、まずは小規模な広告代理店からスタートしました。大学生時代特にやりたい事もなく、当時流行っていたベンチャーへの新卒入社をYouTubeの影響を受けてなんとなく目指し、結果内定をもらった小規模代理店で一社目をスタートさせました。(特にテレアポができればどこでも良い、くらいの気持ちでした。)業務内容はテレアポと広告運用が中心でした。
広告代理店でのテレアポ〜業務内容
仕事内容としては午前10時から出社し、午前中にリスト作成→午後はひたすら架電(大体1日50〜100件)していく、という形でした。 ※当時はコロナ全盛期でほとんどの会社が出社はさせていなかったのですが、もちろんベンチャー企業にそんな概念は通じません。 基本毎日アポを2件は取りましょう、というKPIを設定され、毎日リスト作り、架電を半年ほど経験しました。その後広告運用業務自体にも興味を持つようになり、運用もやらせてもらいました。
ベンチャー企業(小規模代理店)での広告運用のリアル
小規模代理店だったので基本はリスティング広告を中心に月間30〜100万円程の規模感の案件対応をしていました。(ベンチャーなのもありほぼ案件がなかったです。)
転職を決意した理由
上記で少し記載したのですが、私が新卒で入社した年はコロナによる打撃を受けた初年度、という事もありどこに電話しても基本担当者がいない、いてもそもそも広告どころか存続が大変なんだよ、という時期でした。そのためどこにテレアポしてもめちゃくちゃキレられるといった状態でかなり精神的にもしんどくなりまして、転職を決意しました。(実際の転職時はポジティブ変換をかなりしましたが、正直しんどいがかなり大きかったです。)徐々にKPIであるアポ数も取れなくなり、更にしんどくなりました。ただWEB広告という商材は実際にどれだけ買われているのかなども可視化できる事が面白く、同業界でテレアポはない環境に転職をしようと思いました。
🏢 2社目:大手広告会社での営業経験
1社目と商材を変えなかった事も良かったのか、私は大手の広告会社から内定をもらえ、転職をしました。ここでの仕事はテレアポではなく、代理店に対する営業がメイン。より戦略的な広告提案や、代理店を介した大規模な案件に関わるチャンスが増えました。
代理店営業の特徴
約5年勤めていく中で様々な異動なども繰り返しましたが、メインの事業は代理店との折衝だったため、直接クライアントと話す経験は最初の1年間はなかったです。1年目は代理店からこういった媒体を行いたい、などの相談が都度入るので各媒体とやりとりを行い紹介していく、実際に案件が取れれば代理店と伴走して進めるという仕事の仕方でした。2年目で代理店出向などが始まったため、主に総合代理店のデジタル担当としての動きがメインにはなっていきました。
やりがいを感じた瞬間
広告業界は属人性が高くなりやすいという特徴があるので、上司やらを飛ばしとりあえず自分に相談しよう、と信頼を掴めた時はやりがいに繋がります。 1社目時代は分かりやすくテレアポ数や売り上げといった数字のみで評価をされる世界でしたが、大手になると既にお客様はいる、という状態ではあるのでその方々に対してどう貢献するのかであったり、組織に対してどう貢献しているのかといった視点がかなり強くなるなと思いました。ただ大手でも小規模でも最後は人として見られる、という点は変わらなかったです。残酷ですがやれない人には仕事を誰も振らなくなる、雑用ばかりが来る、という構造になっていました。(それでも雑用関連の仕事もかなりの数あるので、仕事ができなくても気づきづらいという構造になっているのは良くも悪くも、、と思っています。)
📊 広告代理店でよくあるキャリアパターンと私の気づき
広告代理店で働く人のキャリアには、いくつかのパターンがあります。さらに上位の代理店に転職をするか、広告主側のマーケティング職にいくか、媒体側にいくか、流行りのコンサルの大体4パターンに分かれていました。私の会社ではあまり独立といったパターンはなかったですが、専業代理店などであればそのパターンも多いと聞きました。(転職時とある大手専業代理店の面接も受けましたが、その会社では独立者があまりにも多く会社問題にもなっていると言っていました。)
同僚のキャリア事例
実際の同僚は下記のようなケースでした。
- 総合代理店や専業最大手への転職
業界歴問わずこのパターンは結構いました。代理店業務自体は変えず、総合なら幅広くCMなども扱いたい、給料が高いからといった理由で、WEB専業最大手への転職は2〜4年目あたりの若手が経験を元に内定をもらって行ったりもしていました。 - 広告主側のマーケティングへの転職
このパターンは転職時にちょうどマーケティング職の募集が始まった優良企業などから内定をもらいいく、というケースでした。いわゆる誰もが聞いたことのあるような広告費用が多い企業の割合がほとんどでした。(勤続年数うも5年以上といったメンバーが多かったです。) - 媒体側への転職
母数としてはかなり少ないパターンですが、いわゆる大手媒体社から内定をもらうとホワイトかつ高給という事で人気ではありました。(私が所属していたのがメディア系の部署ではないから少なかったかもです。)WEB系の媒体は外資も多いのでとてもハードルが高い印象です。 - コンサルへの転職
若手を中心に増えてきた印象です。2〜4年目世代やAIの台頭によりDX営業に興味を持ち始めた一定数が興味を示して直近大量募集しているコンサル会社への転職が増えました。
📌 まとめて伝えたいアドバイス(転職・キャリア編)
ここまで私の体験談をお話ししてきましたが、最後に、これから広告業界で働く人や転職を考えている人に向けて、私なりのアドバイスをお伝えします。6年程業界を経験し、ありがたい事に皆さんが知るような総合代理店様何社かとも関われたからこそ知れているリアルなども話せたらと思います。
キャリアの広がり方
広告代理店での経験は、より上位代理店へのステップアップ、事業会社側のマーケティング部門、媒体社、コンサルなど、さまざまな方向へ活かすことができると思いました。だからこそ自分で今後どういった事をしていきたいのか、それはなぜなのかを考えていかないとどんどん周りは転職や役職を上げていく、自分は取り残され会社に言われた事だけをやる、という状態になってしまうとも思いました。(周りを見ていると私も片足突っ込み始めていると焦っています。)
20代で意識しておきたいスキル
周りを見ていても20代のうちにまずは自分が将来何をしたいのか、それはなぜなのかを深く考え、将来のために行動しておく事が重要だと思いました。転職にあたっては業務の中で得られる広告の知見はかなり活きてくるので、スキル面で困るということは少ないと思います。複雑なWEB広告の初期設定やPDCAの回し方はどこでも通じるスキルになります。プラスαで今後は統計的知見を活かした分析力や運用者や営業であってもCR知見やGA4といったツール周りも使える人材がより求められているとは思います。
🎯 まとめ:広告代理店キャリアで得たこと&これから目指す人へのメッセージ
広告代理店での仕事は決して楽ではありませんが、その分、多くの経験を積むことができます。私自身もまだまだキャリアの方向性を硬め切れていないですが、ブログなどから掛け合わせスキルを身につけ、市場価値を上たいと思っています。
これから代理店で働く人、あるいは転職を検討している人には、ぜひ「自分に合ったキャリアの描き方」を意識して行動してほしいと思います。この記事が少しでも参考になれば幸いです。今後LINEかXか、何かしら私と連絡できる手段も作ろうと思いますので、気になる方はお声がけください。
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