WEB広告代理店の仕事はきつい?リアル体験談と成長

はじめに

はじめまして。WEB広告代理店で6年間キャリアを積んできたトーンと申します。
テレアポから広告運用、そして現在は営業職まで幅広く経験してきています。また、総合広告代理店に出向した経験もあるため、「WEB広告代理店(小規模も大規模も)」と「総合代理店」の両方のリアルを知っているのが強みです。

「WEB広告代理店はきつい」という声をよく耳にします。この記事では、私自身の体験談をベースに、なぜきついと感じるのか、そこで得られた成長は何かを整理しました。これから業界を目指す方や転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。

目次

WEB広告代理店が「きつい」と言われる理由

  • 納期プレッシャー:入稿や配信開始の期日が絶対で、突発対応も多い。
  • 成果主義:広告効果がクリック数やCV数で明確に出るため、常に結果を求められる。
  • 差別化が難しい:代理店毎でできる事の差が大きい訳ではないが、何でもするWEB専業も乱立しており差別化ポイントにどの代理店も困っている。

私が体験した「きつさ」

① 深夜まで続く資料作成

資料作成は終わりがない世界のため、休日でも出し直しが発生し、提案に何がなんでも間に合わせにいく必要がありました。メンバーによっては休日に会議をしているケースもあり、残業と申請できない労働があるのは事実です。

② 営業として総合代理店を相手にした調整

社会人3年目からは総合代理店への出向を命じられ、そこからはずっと総合代理店にいっていました。基本少人数での出向のためとても寂しかったですし、何より大型クライアントを担当していた事で色んな部署を巻き込んで調整をしていたのはとても辛かったです。クライアントの無茶難題が総合からそのまま私に来るので、プレッシャーは単純に2倍になりますが、社内にはそのプレッシャーが伝わらないのでなかなか調整に動いてくれないメンバーもいてとても辛かったです。

③ WEB広告の浸透していなさ

総合代理店に出向して最初に思ったのは、まだまだWEB広告というのは日を浴びていないのか?という点です。電通が毎年発表する広告費ではインターネット広告が一位になっていますが、総合代理店の多くでは、まだまだWEB広告?という世界です。そのためクライアントを説得するのもですが、総合代理店の方々も説得しないといけないのでとても苦労しました。(中途半端な知識ほど厄介なものはないじゃないですが、、)

WEB広告代理店ならではの魅力

① 市場価値の高い広告技術(リスティング・SNS・動画広告など)をいち早く学べる

新しい媒体や日々新しくなる機能のリリースにすぐに実務で触れるため、スキルの鮮度が常に高い状態を保てます。

② 若手のうちから大きな案件を担当できる

業界全体としては若手が多い事もあり、初年度から大型案件の担当を依頼される事はよくあります。私自身3年目でこの案件がなくなると部署が傾く、といわれるような年間何億も扱う案件に一人で乗り込まされたりしました。(後ほど知るのですが、あまりの厳しさに担当がポンポンやめていくという呪いのような案件でした。)

③ 数値改善を直接キャリアの実績にできる

広告運用面では「CPA◯%改善」、営業なら自身の提案で「部署予算OO%達成」など、具体的な数字でアピールできるため転職市場で強い武器になります。数値面ではとてもやりがいのある仕事だと思います。

④ 転職時の選択肢は幅広い

事業会社マーケ職、媒体社、コンサルなど、幅広いキャリアパスが用意されています。実際に周りを見ていても毎年のように上記転職によるステップアップを叶えている人は多くいました。ただやりたい事を早く見つけないと転職の道も難しくなるため、潰しがきくだろうといった軽さでWEB広告を選ぶと痛い目を見ます。(実際に転職成功者の影には精神的に病んでしまっている人も多く見ます。)

WEB広告代理店はきついが成長には繋がると思える話

私自身、広告代理店で働く中で「これは本当にきつい」と感じた経験が何度もありました。ただ振り返ってみると、その経験こそが自分のスキルやキャリアを大きく成長させてくれたと感じています。以下では、きつい経験がどのように成長につながったのかを具体的に整理します。

① 長時間労働 → やり切る力と調整力

コンペ前や提案前などの繁忙期には深夜や休日対応といった対応に追われることもありました。正直つらい時期でしたが、結果的に「逃げずに最後までやり切って提案する力」と「どのくらい時間がかかるかがわかるので最初の段階で期待値調整をする力」が身につきました。今でもしんどい案件が来ても最後はどうにかなるだろう、ここまでは線引きしようなど進め方がわかるようになったのはとても良かったです。

② 厳しい成果プレッシャー →説明力

広告効果が出なければ理由を問われ続けます。そのプレッシャーの中で「どのように説明したら納得してもらえるか」を磨くことができました。この説明力により成果が出ていない時でも焦らず案件を進める事ができるようになったと思います。特に成果が出ていない時こそなぜ成果が出ていないかをロジック立てて説明し、どのように改善していくのかを話せる事が重要だと学びました。(もちろんそれでも怒られ続けはしますが、、笑)

③ 総合代理店への出向 → 調整力と現場のリアル

総合代理店に出向した際は、媒体・代理店・クライアントと複数の関係者を調整する立場でした。調整が難しくストレスを感じる事だらけでしたが、時には年下であっても上司に必要性を説明したり、納得を持って全員が動ける体制を作るという経験はとても成長に繋がりました。結果的に総合代理店の担当からは大きく信頼をしてもらえ、自分の力で予算達成に大きく貢献できたのはとてもやりがいでした。

つまり、きつい経験そのものがキャリアの基盤となり、将来の選択肢を広げてくれているのです。

よくある質問(FAQ)

WEB広告代理店はブラック企業が多いですか?

業界上どうしても多いとは思います。WEB広告は24時間運用周りを触る事もできますし、それを利用して泥臭く働く専業代理店が増えているため、結果的にブラックになっている会社は多いと思います。ただし最後はクライアントや社風に寄ると思いますので、入社前にちゃんと確認した方が良いです。土日にイベントをやるような業界がクライアントになればほぼ間違いなく土日の運用業務は必須になってきます。

WEB広告代理店と総合広告代理店の違いは?

WEB代理店はデジタル領域に特化しスピード重視、総合代理店はTV・OOH・PRなど幅広い領域を扱っています。一方でWEB代理店は専門知識がつきやすく、市場価値を明確に出しやすい特徴があります。総合は関係者が多く調整力が必要になるのに対し、WEB専業は実務スキルの習得スピードが速い傾向があります。

未経験でもWEB広告代理店に入れますか?

可能です。大手でも未経験採用は積極的に行っています。ただし厳しい環境であることも多いので、まずは運用職や営業兼運用ができる会社から始めるのがおすすめです。

広告代理店のスキルは転職に有利ですか?

有利です。運用スキル・営業スキル・調整力は事業会社や媒体社、コンサルで高く評価されます。外資系や大手コンサルでは英語力など追加要件も出てきますが、国内であれば多様な転職事例があります。

WEB広告代理店できつさを感じたらどうすれば?

早めに上司へ相談し業務量を調整するのが第一です。相談が遅れると休職や退職につながりやすく、転職もうまく進まないケースが多いです。まずは部署異動など環境を変える手段を検討するのが良いです。その際「やりたいこと」をある程度固めて伝えると異動がスムーズになります。

まとめ

WEB広告代理店の仕事は確かに「きつい」と感じる瞬間があります。納期や成果へのプレッシャー、まだまだWEB広告自体が浸透していない事…。ただ、その厳しさを経験するからこそ短期間で大きく成長できます。石の上にも3年といいますが、実際に周りでも3年働いてから転職のしやすさが一気に変わった、と言う声を聞きます。
私自身、テレアポや運用、営業での辛い経験もありましたが、総合代理店での出向経験も含め、今では大きな財産になっています。
これからWEB広告代理店を目指す方は、きつさだけに注目するのではなく「得られる成長」と「キャリアの広がり」にも目を向けてみてください。私でよければいつでも相談に乗ります。

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