はじめに
「WEB広告代理店に入ったけど、テレアポばかりやっていてWEB広告の知見が溜まらない」「短期で辞めてしまったらもう転職できないのでは?」
20代の転職市場でも人気なWEB広告業界。しかし、実態が気になる人や「短期離職率が高い」という不安を持つ人は少なくありません。
私は大学卒業後に小規模のWEB広告代理店へ入社し、1年で退職→大手WEB代理店に転職しました。短期離職を経験しても同業界なら経験を活かしてステップアップ転職は可能ですが、正直に言えば「短期離職=プラスになることはほとんどなかった」です。
この記事では、私自身の実体験や周囲の事例を交えながら、以下の内容を整理していきます。
- WEB広告業界でのテレアポの現実
- 私が辞めた理由と転職できた背景
- 短期離職をどう説明すればいいのか
- 転職活動で注意すべきポイント
結論から言うと、短期離職は基本的にマイナス評価です。
だからこそ「短期離職にならないように、就職活動の段階でしっかり会社を見極めよう」というのが、この記事で一番伝えたいことです。
WEB広告代理店でのテレアポの現実
WEB広告代理店は「きつい業界」とよく言われます。その中でも特にテレアポ中心の会社で働くと、次のような現実があります。
- 成果主義: 常に数字で評価される。何件アポが取れていて、何件売上に繋がったのかを細かくチェックされる
- 長時間労働: 提案資料作成・アポリスト作成など、架電以外の準備作業にも時間を取られる
- 仲間がライバル化: テレアポをかけるメンバー同士でリストが被らないように競合関係になる
これらが重なり、「想像と違った」「体力的に厳しい」と感じて短期で辞めてしまう人は多いのが実情です。
私の短期離職の実体験(1社目→2社目)
私が1社目を辞めた理由は、テレアポではWEB広告自体の知見を深めていくことは難しいと感じたからです。さらに、毎日ひたすら電話をかける業務のしんどさも大きな要因でした。
1社目で任されたのは、半年間のテレアポと、半年間の運用。
特に最初の半年間は「リストもない状態で、とにかく検索して電話をかける」というソルジャー営業。結果、契約できたのは2社ほどでした。正直、ここで広告そのものを学べる環境ではありませんでした。
その後、半年間の運用も経験しましたが、「広告運用の全体像を体系的に学ぶ」というよりは、とにかく入稿やレポート作成といった作業中心でした。
「このままでは広告の専門性が身につかない」と強く感じ、思い切って1年で転職活動を始めました。
ただしWEB広告という商材自体はとても面白いと思えたので、業界は変えず、テレアポ中心ではない会社に行こうと決意しました。この時点では、まさか自分が大手WEB代理店に内定をもらえるとは思っていませんでした。
短期離職でも転職できた理由
私は大手代理店に転職でき、年収も初年度から約200万円アップしました。
なぜ短期離職でも転職できたのか、ポイントを整理します。
- 辞める理由をポジティブに伝えた
「テレアポ中心では広告知識を深められず、このままでは専門性がつかないと感じた」
これは逃げではなく「成長のための転職」として伝えました。転職活動時は退職前だったこともプラスに働きました。 - 営業・運用経験を活かした
短い期間でも営業と運用を経験していたため、面接では管理画面の知識や改善提案の流れを説明できました。
「数字を扱った経験がある」という点は、採用側にとって安心材料になったと感じます。 - 面接での伝え方を工夫した
短期離職のマイナスをそのまま出すのではなく、
短期間で気づいた学び → 次にどう活かすか
という流れで話しました。
周囲の短期離職事例とキャリアの違い
私の周囲にも短期離職をした人は多くいます。しかし、その後のキャリアは大きく分かれました。
- 短期離職を繰り返した人: すぐに辞めてしまい、結果的にジョブホッパー化。その後のキャリアは不明。
- 年収を下げて転職した人: WEB広告業界を離れ、他業界でキャリアをやり直すケース。
つまり「短期離職=即アウト」ではないものの、成功できる人の方が少ないのは事実です。
短期離職をプラスに変える方法(最低限の戦略)
短期離職は基本的にマイナスです。それでも和らげる方法をまとめます。
- 現職を辞めずに転職活動を進める: 辞めてから探すと「逃げ」と見なされやすい
- 次の環境でどう活かすかを明確にする: 「学び → 次に挑戦したいこと」を言語化
- 数字や成果を必ず入れる: アポ件数や改善提案例など具体的な数値で補強
よくある質問(FAQ)
- 短期離職は隠した方がいいですか?
-
隠すのはNGです。職務経歴書や面接で必ず確認されます。正直に伝え、前向きな説明を準備してください。
- 短期離職でも採用される可能性はありますか?
-
あります。ただし「辞めた理由」と「次にどう活かすか」が明確である必要があります。特に同業界ならチャンスは十分あります。
- 短期離職を防ぐにはどうすればいいですか?
-
面接時に「担当案件数」「運用と営業の兼務範囲」「残業体制」を具体的に確認してください。テレアポ中心の会社なら、環境面(全員でやるのか、自分だけなのか)も重要です。
まとめ
短期離職は基本的にプラスにはなりません。
ただし「学びをどう活かすか」を明確に言葉にできれば、転職成功の可能性は十分あります。
私自身、1社目を1年で辞めても大手に転職し年収アップできました。それは「辞めた理由」と「次に何をしたいか」を明確にできたからです。
最も大事なのは、そもそも短期離職にならないように就職活動で会社をよく調べること。
短期離職は避けられるなら避けた方が良いですが、どうしても辞めざるを得なかった場合は、学びを整理し、活かし方を伝えることが次に繋がる鍵です。
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