WEB広告代理店に転職する20代へ|ブラック回避-キャリア形成の全知識を共有(社会人6年目営業)

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はじめに:20代でWEB広告に転職する前に

著者は大学卒業後、小規模のWEB広告代理店で半年テレアポ・半年運用を経験し、2年目に大手WEB広告代理店へ転職しました。3年目からは総合広告代理店へ出向となり、以降は主に営業として案件推進・社内外の調整を担当。扱った案件規模は小規模から年間数億円〜10億円規模まで幅があります。
本記事は、私自身の経験にもとづいた情報を中心に、未経験からの準備、経験者の年収の上げ方、面接対策、企業選びのアドバイスができたらと思っています。なお、所属企業のブランドや機密に配慮し、特定企業の評価に直結する表現は避けます。周囲の事例に触れる場合も「私の周囲で見聞きした範囲」に限定します。そのため、私が知らない情報はあまり書かないので網羅的な情報にはならない点はご了承ください。ただし企業が書けないようなリアルな声は書けたらと思います。

WEB広告代理店の基本:職種・会社タイプの違いを説明

WEB広告代理店の職種の違い(営業/運用/メディア/ストプラ/データ/クリエイティブ)

WEB広告代理店には営業、運用、メディア、ストラテジックプランナー(ストプラ)、データ、クリエイティブといった職種があります。会社の規模や体制によっては兼務やそもそも存在していない事も多く、特に中小代理店では1人で複数ロールを担当することは多々あります。
なお、私自身が実際に経験したのは営業と運用です。他の職種も関わってきましたが、ここでは実体験に基づく部分を中心に紹介します。

営業:クライアント課題のヒアリング、提案、発注周り対応、案件ディレクション、期待値調整などを担い、社内外をつなぐハブ的存在。
→ 私は1社目でリストなしのテレアポを半年続け、2社目では運用ディレクションを中心に活動。出向後は提案から調整まで一連を経験しました。

運用:広告入稿、入札調整、予算管理、レポート作成、改善提案までを担当。広告成果を可視化する役割。
→ 私は1社目で半年間運用を経験。管理画面の理解が営業としても役立ち、以降のキャリアに大きな武器となりました。

その他の職種(メディア/ストプラ/データ/クリエイティブ)は私自身が直接担当はしていませんが、業務上で関わる機会が多くありました。ここでは概要だけ紹介します。

  • メディア:媒体社とのリレーションや枠の仕入れ、新機能展開を担当
  • ストプラ:リサーチ、戦略立案、KPI設計など提案の芯をつくる
  • データ:タグ設計、GA4やDCR分析、ダッシュボード構築を担う
  • クリエイティブ:バナーや動画、LP制作、ABテスト設計を担当

会社タイプの違い(大手 vs 中小)

大手は分業が進んでおり、営業・運用・メディア・データ・クリエイティブと役割ごとに担当が存在します。一方、中小はリソースが少なく、1人が複数業務を兼任することが多いです。
私の経験では、大手でも人の入れ替わりが激しいため、若手でも裁量を持つ場面は多くありました。中小では「頼れる人がいない分、全て自分で巻き取る」スタイルが求められました。

総合広告代理店 vs WEB専業の違い(出向経験から)

総合広告代理店はTVやPRなど商材が多く、関わる人も多いのが特徴です。出向して感じたのは「まだまだ総合はTV偏重」という点でした。

電通『日本の広告費 2024』主要データ

  1. インターネット広告費:3兆6,517億円
  2. マスコミ四媒体広告費(TV・新聞・雑誌・ラジオ):2兆3,363億円

出典:電通『日本の広告費』

一方、WEB専業は日本で最も多いインターネット広告市場に深く携われます。需要は増え続けており、スキルを磨けば転職や独立にも有利です。

20代がWEB広告に転職するメリット・デメリット(リアル)

メリット

若手でも大きな案件を任されやすい/最新媒体・新機能に触れやすい/成果が数字で残り、実績化しやすい

デメリット

短期成果主義・納期プレッシャー/休日対応や深夜作業が発生するケース/精神的な負荷は高い

よくある質問(FAQ)

未経験でも20代でWEB広告代理店に入れますか?

可能です。私も未経験で入社しましたが、需要が高い業界のため意欲とロジカルさがあれば十分挑戦できます。

大手と中小、どちらが成長できますか?

中小は案件対応の幅が広く、大手は教育と大規模案件の機会が多いです。私は両方経験しましたが、どちらにも成長のチャンスがありました。

出向はキャリア的にプラスですか?

プラスでした。調整力が磨かれ、総合のリアルを理解できたことは営業として大きな糧になりました。

ブラックかどうかの見極めは?

担当社数や休日対応の有無などを確認してください。オープンワークなどの口コミも参考にしつつ、0時を超える対応が常態化している会社は要注意です。

まとめ

20代でWEB広告代理店に挑戦する価値は大きい一方、成果プレッシャーや労働時間の長さといった現実もあります。私の経験から言えるのは、まずは運用経験を持つことでその後のキャリアの広がりが確実に出るということです。
この記事がこれから挑戦する方の参考になれば嬉しいです。

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